anehako’s diary

ノート代わりの下手な駄文を書き連ねています。書き替えも頻りで、

酔言 22

酔言 22

 泥にまみれたこの世にも、まだひぬ真木の葉の露に月影が灯るように、隠しても、隠しきれない一念の人がいるものだ。その一念は、意識的でも無意識でもよく、その人の姿かたちにもかかわらない。あのように世間にまぎれて、この文をさりげなく書いてあるように見せてはいるが、その立ち位置、彼が密かに信じるもの、目指すものへの意志ある工夫を感じさせるのだ。その文の底に流れているものはいったい何か。

 一切の対象を相対化して観る鍛錬、計らいを捨て、私たちに途切れなく生まれてくるこの現象そのものが尊いのだと、善悪を超えて受け入れれば自ずと道は開く、けして掴みきれない幻影であっても、もしかしたら完全な自由の道への、それは修行・・