anehako’s diary

ノート代わりの下手な駄文を書き連ねています。書き替えも頻りで、

2023-09-01から1ヶ月間の記事一覧

酔言  25

酔言 25 突然、胸が詰まり目が潤んだ。こんなはずではなかった。明日、長年住んだ部屋を住宅公団に明け渡すということで、一月前から少しずつ引越しの準備をしてきたが、引越し先から荷物の何も無くなった住み慣れたこの住宅に戻り、最後の明け渡しの清掃を…

酔言 24

酔言 24 昨年、アイルランドで行われた体操競技、大会表彰式での出来事という。少女たちが順次メダルを首に掛けられる中、画面に映る黒人の女の子だけがスキップされた。こんなあからさまな絵に描いたような差別は、おそらく個人的な行為というよりは、この…

松沢日記  38

松沢日記 38 ボイラーの「性能検査」では、あちこちの職場で何度も立会いをしているので慌てることはないが、それでも柄にもなく緊張はするし、時にその検査官から意地悪な質問もされるので嫌なもんだ。個人的な興味からマニアックな質問をされてもこちらは…

酔言 23

酔言 23 明日午後の予定、府中職業訓練校で四時間の特別講義(省エネ、脱炭素)のレジュメがやっとできた。都訓練校で唯一のセキュリティ科があるというから、そこの生徒たちの卒業後の志望はいつも教えている生徒たちとは少し違う。クラスには消防設備や警備…

酔言 22

酔言 22 泥にまみれたこの世にも、まだひぬ真木の葉の露に月影が灯るように、隠しても、隠しきれない一念の人がいるものだ。その一念は、意識的でも無意識でもよく、その人の姿かたちにもかかわらない。あのように世間にまぎれて、この文をさりげなく書いて…

松沢日記  37

松沢日記 37 都立職業訓練校、飯田橋にある高年齢者校のビル管理科に在籍する生徒たちが十数名、実際の実務を肌で感じ、私の勤める松沢病院の関連設備を見学したいというので、微力ながらも骨を折ることにした。最初、どちらも都立の施設だからと病院見学を…