anehako’s diary

ノート代わりの下手な駄文を書き連ねています。書き替えも頻りで、

こんこんチキ

巷ではたった一度の人生と言うけれど、長く楽しく無理をせず、家族団欒微笑ましく、ときには友と祝い酒、膝の上には孫を乗せ、夫婦で港街の演歌を歌う、あぁー♪ そんなことは、わたしゃ縁もゆかりもないようで、ぺんぺん草のふて寝酒、浮気心と飽き性に、身も心も疲れ果て、隣国といくさも近づく天下の大事と駆り立てられ、官邸の夜郎自大の嘘の上塗り呆れ果て、こぶし振り上げ怒るふり、さても、勇ましきわが身の気概のなさにうなだれる、あるのはただ、きのうも今日も同じ日を、埋もれ火を焚きつけて、恋い願うことも何もなく、日々のたつきに伏しながら、むなしくよわい重ねるを、いっそ焼き場の白煙に身も心も変わり果て、あだしの野の露に消えなんと、傾ける盃に口を重ねる、わたしゃ、うどの大木こんこんちき、さぁ、ヤケのヤンパチ日焼けのナスビ、色が黒くて食いつきたいが、わたしゃ入れ歯で歯がたたない、とくりゃぁー、寅次郎も嘆く、